生徒のみなさんからよく「どうやって難しいコードを奇麗な音で弾いてるんですか?」と聞かれます。
自分でも時々「どうしてるんだっけ?」と思うこともあるのですが(笑)、ひとつギターを弾くうえできっかけになったことがあります。
以前テレビ番組で格闘家の角田信明さんが”瓦割り”をするという企画をやっていました。”瓦割り”とは7~10枚くらいの瓦を素手で「エイやっ!」と割る、アレですね。
そのとき角田さんが普通の瓦割りでは面白くないので変わったことをやります!と腕を振り上げずに、重ねた瓦の数センチ上から拳だけをあてて瓦を割ったんですね。
番組のみんなが「ええー!」と驚いているなかで角田さんは「インパクトが大事なんですよ」とニコニコ笑っていました。
私はこれを見たとき、ギターのコードを握る手も同じ感じかなー、と思いました。
肩から指先まで全力で力を入れては疲れるし、コードチェンジも大変です。だからと言って脱力でふわっとコードを握っては音がしっかり鳴るわけがありません。
理想形は自然体でネックを握るけど指先にだけはインパクト力をあたえる、だと思います。
・・・だけど、わかっちゃいるけど、これがなかなか難しいんだなー。(笑)
福山雅治さんや押尾コータローさんがギターを弾く映像を見ると、音がきれいなのはもちろんだけど、コードを握る手がすっごく自然体ですよねー。あそこまでいくにはやはり何千回何万回もギターを握って、人知れず日々努力を重ねてる結果なんですよねー。
さあさあ、今日もコードを握ろう!と思うのでした。
tsuguma